「人文科学・社会科学系大学院教育の振興方策」に関して議論している中央教育審議会大学分科会大学院部会の審議まとめ案が、このほど開催された同部会会合で示された。高度専門人材への企業からの関心が高まるなか、キャリアパスが不透明であることなどから、人文科学・社会科学系大学院への進学率は、自然科学系などに比べると低い。学生が求める研究テーマと、教員の専門が乖離していることも学生が大学院に進まない要因の一つとなっている。審議まとめ案では、教員の意識改革とともに、研究科・専攻での指導体制の組織的改革、さらに自大学出身者を優先的に教員等に採用する慣行の抑制などを求めている。
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