2024年8月21日 実質では2・四半期ぶりプラス成長 4~6月期の四半期別GDP速報(1次速報値)

内閣府がまとめた2024年4~6月期四半期別GDP速報(1次速報値)によると、2024年4~6月期の実質GDP(国際総生産・2015暦年連鎖価格)の成長率は、外需が2・四半期連続のマイナス成長となったものの、内需がプラス成長に転じたことから、0.8%(年率3.1%)と2・四半期ぶりのプラス成長となったことがわかった。また、名目GDPの成長率は、1.8%(年率7.4%)となっている。

GDP成長率のうち、どの需要がGDP成長率をどれだけ増加させたかを示す寄与度でみると、実質は国内需要(内需)が0.9%、財貨・サービスの純輸出(輸出-輸入。外需)が▲0.1%となった。また、名目は内需が1.9%、外需が▲0.0%となっている。

民間需要の動向についてみると、民間最終消費支出は、実質1.0%、名目1.5%となった。そのうち、家計最終消費支出は、実質1.0%、名目1.6%となっている。家計最終消費支出(除く持ち家の帰属家賃)は、実質1.2%、名目1.8%となった。

民間住宅は、実質1.6%、名目3.1%となっている。

民間企業設備は、実質0.9%、名目1.9%となった。

民間在庫変動の成長率に対する寄与度は、実質▲0.1%、名目0.2%であった。

公的需要の動向についてみると、政府最終消費支出は、実質0.1%、名目0.4%となった。

公的固定資本形成は、実質4.5%、名目5.5%となっている。

公的在庫変動の成長率の成長率への寄与度は、実質▲0.0%、名目0.0%であった。

輸出入の動向についてみると、財貨・サービスの輸出は、実質1.4%、名目3.7%となった。

財貨・サービスの輸入は、実質1.7%、名目3.7%となっている。

デフレーターの動向についてみると、四半期デフレーター季節調整系列((名目季節調整系列/実質季節調整系列)×100)(前期比変化率)では、GDPデフレーターは、1.0%となった。

国内需要デフレーターは、1.0%となっている。

財貨・サービスの輸出デフレーターは2.2%、財貨・サービスの輸入デフレーターは1.9%となっている。

四半期デフレーター原系列(前年同期比変化率)では、GDPデフレーターは、3.0%となった。

国内需要デフレーターは、2.4%となっている。

財貨・サービスの輸出デフレーターは9.8%、財貨・サービスの輸入デフレーターは6.9%となった。

2023年度のGDPについて、2023年度の実質GDP成長率は0.8%、名目GDP成長率は4.9%となった。2023年度のデフレーターでは、GDPデフレーターが4.0%、国内需要デフレーターが2.4%となっている。GDP成長率の内外需別寄与度をみると、実質の内需が▲0.6%、外需が1.4%となった。また、名目の内需が1.9%、外需が3.0%となっている。


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