2023年7月31日 NEDOとOISTが相互協力覚書を締結 ―沖縄発スタートアップの創出や支援人材の育成で連携―

NEDOと沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、OIST発スタートアップの創出に向けた支援やスタートアップ支援人材の育成などに連携して取り組むことに合意し、相互協力の覚書を締結した。

OIST発スタートアップの創出と支援強化に向けた環境整備を促進するとともに、NEDO主催のイベントやスタートアップ支援研修にOISTからの人材を、優先して受け入れることで人材育成を促進していく。

NEDOと大学による起業家支援の相互協力に関する覚書の締結は、今回で18校目となり、沖縄県の大学としては初めて。NEDOとOISTはスタートアップエコシステムのさらなる裾野拡大やイノベーション創出環境の整備を目指す。

産業技術におけるイノベーションの担い手として、知的財産や研究開発成果などの技術シーズを有する大学への期待が高まる中、それらを社会実装する手段として、大学発スタートアップの創出・育成が重要視されている。

 

相互協力18校目、沖縄では初

こうした背景の下、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は大学発スタートアップや起業家への支援に積極的な大学と相互協力を強化するべく、これまで北海道大、九州大、広島大、東北大、名古屋大、神戸大、東京工業大、山口大、山形大、徳島大、信州大、大阪大、金沢大、千葉大、東京農工大、鹿児島大、芝浦工業大の17校と覚書を締結してきた。今回のOISTが18校目で、連携協力の取り組みの一環として、NEDOとOISTは、OIST発スタートアップの創出に向け、相互協力する覚書を締結した。

OISTは、経済産業省の2022年度補正予算「地域の中核大学等のインキュベーション・産学融合拠点の整備事業」に採択され、起業者の事業拡大を支援するインキュベーション施設の拡充を計画している。また、文部科学省の2022年度補正予算「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」にも採択され、地域の中核大学としてOIST発スタートアップの積極的な創出に向けてハード面での拡充に取り組んでいる。

NEDOとOISTはこうした取り組みを通じて、研究開発型スタートアップが次々と誕生し成功事例を積み重ねていくスタートアップエコシステムのさらなる裾野拡大やイノベーション創出環境の整備に貢献していく。

今回の覚書では、1)大学発スタートアップ創出に向けた環境整備の強化:NEDOがスタートアップ支援やオープンイノベーション推進に係る情報提供などを通じて、OIST発スタートアップの創出やその支援に向けた環境整備を強化する、2)研究開発型スタートアップのための伴走型支援人材やオープンイノベーション推進人材の育成:NEDOが実施する高度専門支援人材の育成事業やオープンイノベーション・ベンチャー創造協議会(JOIC)の活動などにOISTの人材を優先的に受け入れ、研究開発型スタートアップのための伴走型支援やオープンイノベーション推進のための人材を育成する、3)NEDOカタライザーの派遣:OIST発スタートアップや起業を目指す人からの相談に対し、NEDOカタライザーを派遣する―などが盛り込まれている。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.