有人宇宙システム㈱(JAMSS)、東京理科大学と東京農工大学が共同研究契約を締結して開発を進めてきた光触媒空気浄化装置の技術実証機が、米国アクシオム スペース社による初めての民間宇宙飛行士ミッションAxiom Mission 1(Ax-1」)に搭載され、日本時間4月9日午前0時17分、米国フロリダ州ケネディ宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。
Ax-1の民間宇宙飛行士が装置の設置・起動した後、ISSで1か月間程度運転を継続し、その後装置を回収して評価を行う予定。JAMSSはAx-1でミッションを行う唯一の国内企業となる。
JAMSSは今後増加の見込まれる宇宙旅行での滞在生活の質(Quality Of Life:QOL)を向上させるため、場所を選ばず置ける簡易な空気浄化装置が必要になると考え、日本初の技術であり、VOC(揮発性有機化合物⦆除去に有効な光触媒に着目し、同分野で世界をリードする理科大、農工大と共同研究を進めてきた。
共同研究では新型の光触媒フィルタ開発に加え、装置最適化を図るためのプロトモデル開発、装置の性能試験などでも協力している。