2022年2月24日 通所介護の人員配置基準、再検討を 事業者団体が提言 「有資格者の確保は困難を極める」

職種ごとの業務内容の見直しと検証を行い、通所介護の人員配置基準について再検討して欲しい − 。そう呼びかける声明を、日本デイサービス協会が21日に公式サイトで発表した。

協会は声明で、「人材採用は厳しさを増しており、有資格者の採用は更に困難を極める。求人広告、人材紹介などの経費の増大に加え、人材派遣でも確保できない状況となりつつある」と説明。賃上げをはじめとする処遇改善の取り組みの強化に向けて、有給休暇の適切な取得など、労働環境の不十分さを是正していくことの重要性を改めて強調した。

あわせて、「配置義務のある有資格者に有給休暇を取らせる場合、代わりに同等の有資格者を配置する必要がある。これが有給休暇の取得を阻む要因になっている」と指摘。「ただでさえ人材不足のなか、スポットでの代替要員の確保は困難。人材不足が介護職員の更なる離職を引き起こし、負の連鎖が続く要因にもなる」と理解を求めた。

そのうえで、「通所介護の人員配置基準の再検討を」と提言。人材の確保・定着を図ってサービスを維持するために、介護業界も働き方改革を推進すべきだと意見した。


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