近畿大学文芸学部(大阪府東大阪市)芸術学科造形芸術専攻教授の安 起瑩(あん きよん)ゼミの学生が、近鉄百貨店(大阪府大阪市)のバレンタインフェアで使用されるスペシャルバッグのデザインを担当した。このスペシャルバッグは、近鉄百貨店が今年1月18日(火)から2月14日(月)まで実施するバレンタインフェアの手提げ袋として店舗で使用される。
近畿大学と近鉄百貨店の包括連携協定の取り組みの一環として、昨年に引き続き、文芸学部芸術学科造形芸術専攻の安ゼミでグラフィックアートを学ぶ学生が、近鉄百貨店バレンタインフェアのスペシャルバッグをデザインした。
学生目線による若い世代のビジュアルアイデアを取り入れたいという近鉄百貨店の要望のもと、これまでとは違うテイストに仕上げることにこだわり、制作した。
今年、近鉄百貨店から提示されたテーマは「推し」と「宝探し」。学生らが近鉄百貨店の関係者にデザイン案をプレゼンテーションし、最終的に芸術学科3年の岩下 蓮さんのデザインが採用された。
チョコレートをキャラクター化し、来店客らに推しチョコを探してもらうというコンセプトで、「昼はパッケージの中にいるチョコレートたちが、夜になるとパッケージから飛び出して自由に活動する様子」を描いている。
若者向けのグラフィカルなイラストで、近畿大の元気でスタイリッシュなイメージも表現した。惜しくも採用にならなかったほかのデザインも、バレンタインフェアの企画として、バレンタインフェア期間中、あべのハルカス近鉄本店ウイング館9階オープンスペースに展示される。
近畿大と近鉄百貨店が連携
近畿大学と近鉄百貨店は、大阪をはじめとした地域の活性化や人材の育成を目的に、平成29年(2017年)に包括連携協定を締結した。過去には、近鉄百貨店のお中元・お歳暮等で近畿大の関連商品を販売したほか、学生参加型の取り組みも行ってきた。
また、バレンタインスペシャルバックの側面にも記載されているロゴは、この包括連携協定を記念して安ゼミが製作したもの。
近鉄百貨店と近畿大の2つの団体が協力して1つになれるように両者を円で囲い、産学連携によって両者の更なる成長はもちろん、新しい流れ(風)によって地域の発展にも貢献できるようにというメッセージを込めて、文字の⼀部を風になびく旗のようにデザインした。