2021年7月19日 ワクチン接種会場でボランティア 神奈川県介護福祉士会が高齢者をサポート

神奈川県の介護福祉士会が、県内の新型コロナウイルスワクチンの接種会場へボランティアの会員を派遣する取り組みを行っている。

 

鎌倉市の接種会場の鶴岡八幡宮研修道場

高齢者の移動などをサポートし、ワクチン接種をよりスムーズに進めることに貢献している。まずは秦野市で始め、今月10日からは鶴岡八幡宮研修道場、鎌倉武道館など鎌倉市にも活動範囲を広げた。今後、高齢者の接種が完了するまで支援を続けていく方針だ。

接種会場でのサポートの実施にあたり、県介護福祉士会は既に両市と協定を締結した。両市からは個々のボランティアへ一定の謝礼も出る。こうした取り組みは全国の介護福祉士会で初めてだという。

例えば鎌倉市では、日によって多少の差異が生じるものの、それぞれの現場に1日3人から5人のボランティアを配置する方向で調整が進んでいる。会場は必ずしも十分な環境とは言えない。エレベーターの数が少なかったり、手すりのついていない階段があったりするので、介護福祉士が臨機応変に車いすの介助や上り下りの補助などを行っていく。

県介護福祉士会は現在も会員に協力を呼びかけている。ボランティアの申し込みは参加フォームやメールから。希望する日時を選択し、氏名や電話番号などの必要事項と併せて送れば参加できる。

今回の取り組みに至った理由について、県介護福祉士会のコッシュイシイ美千代会長は、「多くの高齢者が集まる会場で、専門職として何か役に立つことはないかと思った」と話した。そのうえで、「我々がサポートすることで医療従事者がワクチン接種に専念できる環境を作りたい」と説明。「一般的には気付きにくいが丁寧なサポートが必要となる部分を、我々介護福祉士がきめ細かくカバーできれば」と意欲をみせている。

 


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