2019年7月19日 東京都、急発進防止装置の費用9割補助 70歳以上の高齢者向けに今月31日から

全国でアクセルとブレーキを踏み間違える交通事故が相次いでいることから、東京都の小池百合子都知事は12日の定例記者会見で、急発進防止装置の購入費の9割を補助する制度を今月31日から開始すると発表した。

補助の対象は、今年度に70歳以上となる都内在住の高齢ドライバー。これについて東京都は、過去5年間で70歳以上の高齢ドライバーによる踏み間違えが、死亡・重傷事故となる傾向が見られること、また70歳を期に免許更新時に高齢者講習の受講が義務付けられることなどを理由として説明している。

制度では、7つの取り扱い事業者の計357店舗において、後付け式の踏み間違え防止装置を購入した場合、1台につき10万円を限度に費用の9割が補助される仕組みで、来年の8月31日までに支払いを済ませていることが要件の1つになっている。

希望者はまず、車に装置が付くのかも含めて車の状態を確認。その後、設置日を予約し、申込書などを出す。当日には、設置や使用方法の説明を受けたうえで、1割分を支払うという流れだ。

 

■「補助制度活用か自主返納か よく考え判断してほしい」

会見で小池都知事は、「この補助制度を活用するのか、それとも自主返納をこの際思い切ってやっていくのか、それぞれ自分のこと、そして家族のことをよく考えて、判断してほしい」と語っている。

警察庁によると、2017年の交通死亡事故のうち、75歳以上の踏み間違えは全体の6.2%。75歳以下が全体の0.8%に過ぎないことからも、高齢者の踏み間違えの確立は高い水準にあると報告されている。

 

小池百合子都知事


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