2022年5月23日 【近畿大】農業副産物を動物の食事として有効活用 農学部からアドベンチャーワールドへ『近大ICTメロン』の摘果を提供

 

アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、近畿大学との産学連携の一環として、近畿大農学部(奈良市)から、最新のICT(情報通信技術)を活用した農法『なら近大農法』で栽培された近大ICTメロンの摘果(摘果メロン)を5月27日から提供され、動物(ゾウやサル類など)の食事として活用する。摘果メロンとは糖度の高いメロンをつくるために間引かれる農業副産物で、果物を好む動物の食事として与えることで、無駄なく食材を有効活用することができる。500~1000kgの摘果メロンを無償提供。対象動物はゾウやサル類など。

管理機能にICTを導入、農作業の自動化実現

農業は個人の経験や勘に頼ることが多く、所得確保の不安定さが問題とされているが、「なら近大農法」は農作物の栽培に必要な温度調整など管理機能にICTを導入することによって農作業の自動化を実現し、農業初心者でも容易に栽培管理が可能となる。

土壌センサーと日照センサーを連動させた装置によって、作物に水分と液肥を自動的に供給する。これらの情報は蓄積され、スマートフォンなどで遠隔地でもデータを確認することができる。

また、ハウス側窓の自動巻上げ機は温度センサーと連動しており、ハウス内の温度をほぼ一定に保つため、自動的に開閉が行われる。このような完全自動化肥培管理システムの導入により、農作業の時間を大幅に削減するとともに、水や液肥の低減が可能となり、収穫量の増加と品質の安定化へと繋がることが期待される。

近大ICTメロンは、こうした「なら近大農法」で栽培されており、摘果メロンとはメロンの栽培時に果実の肥大生長の途中段階で間引かれるメロンのこと。未成熟なメロンを摘果し、1株1果にすることで果実を大きく、糖度の高いメロンをつくることができる。


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