2021年6月28日 【近畿大】米国への留学を9月再開 ワクチン接種など体制構築受け

近畿大学国際学部国際学科グローバル専攻は、世界規模の新型コロナウイルス感染拡大の影響により、米国への学生派遣を見送っていたが、学内でのワクチン職域接種の実施や現地の受け入れ態勢が整ったことに伴い、1年次での留学が叶わなかった現2年生のうち希望者約160人を、米国に派遣することを決定した。予定より1年遅れで、今年9月中旬に出発予定。

国際学部では、1年次後期からの留学プログラムへの参加を卒業要件として設定し、毎年学生を米国・台湾・中国・韓国に派遣してきた。昨年以降は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて一時的に留学を延期していたが、わが国外務省の定める感染症危険レベル、留学ビザの発給状況などを注視し、提携大学と受け入れ態勢に関する交渉を続けてきた。

昨年10月には一部の国・地域の感染症危険レベルが引き下げられ、留学ビザが発給されている韓国に、今年1月から、東アジア専攻・韓国語コースの学生を派遣。中国語コースは留学ビザが発給されていないため、現在はオンラインで留学先の授業を受講している。

グローバル専攻の学生が留学する米国は、外務省が定める感染症危険レベルが現在も「3 渡航中止勧告」の状態だが、近畿大でのワクチン職域接種の実施と現地の受け入れ態勢が整ったことを受けて、今年9月中旬の派遣を決定した。

今回は、昨年留学が延期となった2年生が対象で、1年生は令和4年(2022年)2月以降の派遣を検討している。派遣にあたっては、事前に国際学部の教職員による現地視察を行い、24時間電話で相談できるヘルプデスクを設けるなど、学生が安心して留学できる環境を整える。

国際学部は本来、留学プログラムへの参加を卒業要件としているが、今回留学を希望しなかった学生については、日本国内での学びだけで卒業を目指せるようにする。また、3年次後期からの交換・派遣留学、短期語学研修への参加など、学生が希望する形で在学中に留学できるよう大学としてサポートする方針だ。

 


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