2022年10月13日 【近畿大】福祉で地域や企業を繋ぐコミュニティスペース「ひとつなぎカフェ」 室内空間デザインと家具製作で協力

近畿大学工業高等専門学校(三重県名張市)都市環境コースの立神靖久教授研究室と、同校を卒業して近畿大学建築学部に進学した学生が、障がい児者総合福祉施設などを運営する㈱ノーサイド(大阪府東大阪市)から依頼を受け、東大阪市花園ラグビー場内にオープンする、福祉で地域や企業を繋いでいくコミュニティスペース『ひとつなぎカフェ』の空間デザインと家具製作を手がけた。10月10日に、「ひとつなぎカフェ」のグランドオープンセレモニーが開催された。

東大阪市花園ラグビー場内にオープンする『ひとつなぎカフェ』は、東大阪市で福祉事業を手がける㈱ノーサイドが運営。障がいのある人もない人も、子どももお年寄りも、誰もが気軽に利用できるダイバーシティカフェとして、福祉と地域を繋ぐ場所にしたいという思いで作られた。

この『ひとつなぎカフェ』の空間デザインを、近畿大高専の立神研究室と、同研究室の卒業生である近畿大建築学部の学生が担当した。イベント時には広いオープンスペースとしても利用するため、様々なシチュエーションに対応できる、汎用性の高い空間デザインを採用。㈱ノーサイドが取り組むアート作品の展示や学生が製作した家具を融合して、さまざまな思いが一つの空間を形成することで、コンセプトである〝ひとつなぎ〟を表現した。

さらに、それらを包み込む白いキャンバスのような空間の中に配置したダイナミックなV字型の柱をアクセントとし、床にはフローリングを敷くことで、メリハリがありつつ木のあたたかみのある心地よい空間に仕上がった。

また、設置される家具は、近畿大建築学部の学生たちが製作。多方向から座れる椅子やロープを使った椅子など座り方に自由度を持たせるよう、学生の柔軟なアイディアを盛り込んだ。

学生が実際の店舗設計や家具製作を手掛けることによって、図上演習では学ぶことができないコミュニケーション力や企画力を養う機会になり、今後のデザイン能力向上のためにも良い機会となった。


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