2022年9月12日 【産総研】「日光白根及び三岳みつだけ火山地質図」を刊行 火山周辺の噴火史と火口位置が明らかに

■ポイント□

〇日光白根火山の噴火履歴と噴出物の分布を表現

〇三岳火山が数千年前に噴火していたことを発見

〇ハザードマップ・避難計画策定に役立つ情報を提供

 

国立研究開発法人産業技術総合研究所地質調査総合センター 活断層・火山研究部門の研究グループは、栃木県日光市と群馬県片品村の境に位置する日光白根火山と周辺地域の2万5千分の1火山地質図を刊行した。

日光地域には、火山が生み出した自然とそれらへの信仰に基づく世界文化遺産が築かれた。ここは、年間延べ1千万人以上の観光客が訪れる国内屈指の観光・景勝地。日光火山群の西側にある日光白根火山は、江戸・明治時代に噴火した記録をもつ活火山だが、それ以前の時代におけるマグマ噴火の年代やその回数は明らかになっていなかった。

今回、山頂部をつくる最新の溶岩噴火の年代が約3千年前であり、同時に火砕流も発生していたこと、過去には爆発的なマグマ噴火も繰り返し発生していたことが、新たにわかった。

この日光白根火山には、少なくとも15個の火口があり、江戸・明治時代にこれらから噴火が発生したことを明らかにした。また、三岳火山は5~3千年前頃に噴火していたことも発見した。火山地質図は、噴火の影響が及ぶ範囲の予測の研究、観光産業、将来の噴火に備えるためのハザードマップと避難計画の策定と改訂に貢献することが期待される。

「日光白根及び三岳火山地質図」は、産総研が提携する委託販売先(https://www.gsj.jp/Map/JP/purchase-guid.html)で印刷物を入手できる。デジタルデータ(火山地質図のラスターデータおよび解説文)も本日より地質調査総合センター地質図カタログのウェブサイトからダウンロード可能(https://www.gsj.jp/Map/JP/volcano.html)。

研究グループでは引き続き、常時観測火山を対象として火山地質図を刊行し、活火山地域の防災・減災および噴火予測に貢献することとしている。


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