2022年3月18日 【東大】東京タワーとのコラボ企画「音景夜景‐トウキョウヘ オモイヲハセル」

 

東京大学総合研究博物館では、東京タワーを運営する㈱TOKYO TOWER(東京・芝公園)の特別協力のもと、モバイルミュージアム『音景夜景‐トウキョウヘ オモイヲハセル』を東京タワーメインデッキ1階で開催している。期間は3月18日から5月8日まで。

モバイルミュージアムは、東大総合研究博物館が提案する次世代型ミュージアムの未来の在り方を指し示す造語で、さまざまな場所に自由に遊動するミュージアムを意味する。今回の展示は、東大の研究者が東京タワーメインデッキClub333で上映されているオリジナル動画『東京500年シアター』のコンテンツにインスピレーションを受け、サウンドスケープと展示によって発展させた。

「高輪ゲートウェイ駅の場所は、昔は海上だった?」など、東大総合研究博物館所蔵の貴重な江戸切繪圖計8枚を、東京タワーメインデッキ1階の各方向に設置する。リアルな令和の風景と比較することで、今は失われた東京の地勢の面白さを展望。また、東京都の各地で採取された蝶の標本を展示し、都内に残る自然への思いを馳せることができる。

展示の最大の見どころは、50チャンネルを超えるスピーカーによるダイナミックな音響(音景)。東京タワーメインデッキから見える風景とともに、明治5年の新橋横浜の蒸気機関車をイメージしたSLの音や、東京タワーの地上260㍍付近で録音した都市音を使ったインスタレーション・サウンドなどが繰り広げられる。東京の中心から望む風景で、サウンドスケープと展示が展開されるという新しい形の展覧会。特に夜景の時間帯は、音と景色に展示照明が加わり、より幻想的な空間を演出する。

音声のリアルタイム制御は、東大総合研究博物館森洋久研究室が開発したSOI(Serial Over IP)技術を中心としたさまざまな通信技術を応用している。


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