2021年5月10日 【東大】スカパー等と共同実証実験 静止衛星とローカル5G接続

 

東京大学大学院工学系研究科中尾研究室(中尾彰宏教授)は、日本無線㈱(本社:東京都中野区、JRC)とスカパーJSAT㈱(本社:東京都港区、スカパーJSAT)との間で、静止衛星とローカル5Gを接続する共同実証実験を行い、国内で初めてローカル5Gと衛星回線の統合ネットワークにおける映像伝送に成功し。

この実験は、国立研究開発法人情報通信研究機構(本部:東京都小金井市)が実施する『研究開発課題:Beyond 5Gにおける衛星-地上統合技術の研究開発』に係る研究開発委託事業の一環として実施された。

実験では、①東大本郷キャンパス ローカル5GとJRC国分寺可搬型地球局を接続するとともに、②スカパーJSAT保有静止衛星「Superbird‐C2」を介して、JRC国分寺可搬型地球局とJRC国分寺固定型地球局を接続した。さらに、JRC国分寺固定型地球局と東大本郷キャンパスを結んだ。

この実験により、ローカル5Gと静止衛星を統合したネットワーク環境下でシームレスな映像伝送が可能であることを確認。今後さらにローカル5Gの機能開発を進め、ローカル5Gで想定されるさまざまなアプリケーションに対応したBeyond5Gでの衛星‐地上統合のネットワーク制御技術を開発することとしている。

東大、JRC、スカパーJSATでは、この委託事業から得られる研究開発成果を広く社会に展開し、衛星と地上のシームレスな通信環境の実現を目指すこととしている。


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