2022年9月27日 【東北大】富士通と戦略提携 治療から予防へのシフト加速でウェルビーイング社会の実現目指す

東北大学と富士通㈱は、治療から予防へのシフトを加速させ、誰一人取り残されることのないウェルビーイング社会の実現を目指す戦略提携について、9月26日に合意した。

この提携では、東北大病院が企業の専門家を加えて、高度医療、先進医療に関する卓越した知見と、デザイン思考を取り入れ現場観察からニーズを探索するプログラム、医療者とともにコンセプトやプロトタイプを検証する実証フィールドと、富士通の最先端テクノロジーや研究開発機能、同社グループの富士通Japan㈱が提供する国内トップシェアの電子カルテシステムをはじめとするヘルスケアインフラ環境や業務ノウハウを融合し、共同研究に取り組む。

両者は、国民一人ひとりが自身の目指す健康像に向けて自律的に健康増進や病気の予防に取り組むとともに、地域全体が様々な医療やサービスを有機的に提供することで、運動不足や栄養低下などの連鎖により健康状態が悪くなるフレイルスパイラル(※)の防止や早期治療の促進につなげる。

予防や治療のシミュレーションを可視化するヘルスケア領域でのデジタルツイン(実世界での情報をデジタルでリアルタイムに再現する技術群)や、電子カルテの診療データなどのヘルスケアデータから病気の発症や重症化を予測するAIを新たに開発するなど、共同研究を開始する。

※ フレイルスパイラル:病気ではないが、年齢とともに筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態。フレイルスパイラルは、筋力の低下による移動機能低下などの「身体的フレイル」、うつ状態や軽度の認知症などの「精神・心理的フレイル」、独居や経済的困窮などの「社会的フレイル」の三つが連鎖することで、老い(自立度の低下)が急速に進む


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