2022年8月4日 【東京都市大】島根県海士町と連携協力協定を締結 インターンシップや高大連携プロジェクトなどで協力

東京都市大学は7月1日、島根県隠岐郡海士町と連携・協力に関する協定を締結した。これは、大学の学術的な知見を活かした支援体制や学生の参画を通じて、産業の振興、人材育成、地域づくりなどにおいて協力関係を深め、地域の諸課題に迅速かつ的確に対応し、地域振興活性化に資することを目的とするもの。今後は、地方創生の研究やインターンシップなどの教育交流、隠岐島前高等学校との高大連携プロジェクトなどを展開する。

島根県隠岐郡海士町は、日本海に浮かぶ人口約2400人の離島。かつては財政破綻寸前の自治体であったが、先端的なまちづくりの取組で、いまでは地方創生のトップランナーともいうべき先進地域のひとつとなっている。

特に、廃校寸前だった県立隠岐島前高校が、本土から留学生を受け入れる「島留学」を行い人気校となるなど、「地域みらい留学」制度の先駆けとなった。こうした状況から島内に200人以上が移住するなど、多くの大学生や若者をインターンシップとして受け入れている。

東京都市大都市生活学部の坂倉杏介准教授はこれまでに、海士町を複数回訪れ、町役場やまちづくりのキーパーソンと親交があった。2021年度には、隠岐島前高校の経営補佐官である大野佳祐氏が同大大学院環境情報学研究科に入学、現在、坂倉研究室に所属している。また、同年度に、同大の学生4人が町役場や観光協会などでインターンシップを実施し、移住者と地域住民の相互的な影響関係とまちづくりの推進についての研究を行ってきた。

このような背景もあり、今回、東京都市大と海士町は連携・協力に関する協定を締結する。今後は、同大の学生向けのインターンシップを計画しているほか、隠岐島前高校との高大連携、同町との共同研究などを行うこととしている。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.