2022年4月20日 総人口は11年連続の減少 2021年10月1日現在の人口推計

総務省は15日、2021年(令和3年)10月1日現在の人口推計の結果を公表した。それによると、総人口は1億2550万2千人で、2020年10月から2021年9月までの1年間に64万4千人(▲0.51%)の減少となり、減少幅は比較可能な1950年以降過去最高となった。我が国の総人口は2005年に戦後初めて前年を下回った後、2008年にピークとなり、2011年以降、11年連続で減少している。日本人人口は1億2278万人で、同61万8千人(▲0.50%)の減少となり、減少幅は10年連続で拡大している。

総人口を男女別にみると、男性は6101万9千人(総人口に占める割合48.6%)で、前年に比べ33万1千人(▲0.54%)減少と14年連続の減少、女性は6448万3千人(同51.4%)で31万3千人(▲0.48%)減少と11年連続の減少となっている。

人口性比(女性100人に対する男性の数)は94.6となり、女性が男性より346万4千人多くなっている。

自然増減(出生児数-死亡者数)をみると、出生児数は、第2次ベビーブーム期(1971年~1974年)以降は減少傾向が続き、2021年は83万1千人で前年より4万人減少した。一方、死亡者数は、144万人で同6万8千人増加した。

この結果、出生児数が死亡者数を60万9千人下回り、15年連続の自然減少となり、減少幅は拡大している。男女別では、男性は17年連続、女性は13年連続の自然減少となった。

社会増減(入国者数-出国者数)をみると、入国者数は63万2千人で前年に比べ136万5千人減少、出国者数は66万7千人で同128万8千人減少となった。この結果、入国者数が出国者数を3万5千人下回り、9年ぶりの社会減少となった。男女別では、男性・女性ともに9年ぶりの社会減少となっている。

日本人・外国人の別では、日本人は7千人の社会減少、外国人は2万8千人の社会減少となり、日本人は3年ぶりの社会減少、外国人は9年ぶりの社会減少となった。

年齢3区分別では、15歳未満人口は1478万4千人で前年と比較して24万7千人減少、15~64歳人口は7450万4千人で同58万4千人減少となったのに対し、65歳以上人口は3621万4千人で同18万8千人増加となった。75歳以上人口は1867万4千人で同7万2千人増加となり、65歳以上人口の半数以上となっている。

都道府県別の人口は、東京都が1401万人で最も多く、次いで神奈川県(923万6千人)、大阪府(880万6千人)、愛知県(751万7千人)、埼玉県(734万人)となり、以下人口600万人台が1県、500万人台が3道県、300万人台が1県、200万人台が6府県、100万人台が21県、100万人未満が10県となった。人口順位は、全ての道府県で前年と同順位となった。全国に占める割合をみると、東京都が最も高く、前年に比べ0.1ポイント上昇し11.2%となっている。

人口増減率を都道府県別にみると、増加は沖縄県のみで、人口増加率は0.07%と前年に比べ縮小(対前年差0.34ポイント)している。


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