2024年4月10日 ワタミと慶大が食事支援 経済的困窮や一人暮らしで支援が必要な学生に

ワタミ(株)と慶應義塾大学は、地元を離れて一人暮らしを始める女子学生への支援として、今月からミールキットや食事を一定回数届ける食事支援を開始する。また、家庭の経済的困窮により支援を必要とする学生にも近日中に支援をスタートする。慶應義塾大はこれまでも、慶應義塾生活協同組合と協力した食事支援など、学生への支援に力を入れてきたが、企業と 連携しての支援は、今回が初の取り組みとなる。

今回の食事支援の一環では、慶應義塾大学が、支援が必要な学生の募集・選考を行い、ワタミが展開する食事宅配サービス「ワタミの宅食」を活用した健康に配慮された管理栄養士監修の食事などを、対象の学生のご自宅まで届ける。

費用は慶應大が受け持ち、対象の学生は無償でこの支援を受けることができる。経済的負担を減らしつつ、バランスのとれた食事を提供することで、充実した学生生活を食の面からサポートする。

慶應大では、家庭の経済的困窮や、親元を離れて生活している関係から、生活費の大部分を自身のアルバイト収入で賄っている学生がいること、昨今の物価高の中で、そのような学生の生活がさらに不自由となっていることを課題として、学生に対する食事や生活必需品の支援に力を入れてきた。

2024年度からは、全学生向けと女子新入学生向けの二つの食事支援を新たに開始。「ワタミの 宅食」を活用することで、学生によって、より利便性の高い支援を実施することとしている。

 

□支援1「一人暮らしを始める女子学生に向けた食の支援」

対象は新たに一人暮らしを始める関東以外の高校等出身の女子新入生で、支援が必要と判断された学生で、人数は年間約200名。支

援内容はミールキット「PAKU MOGU」「あっ!と ごはん」「定番おうちごはん」(2人用)を、毎月8セット分、無料で提供する。

□支援②「生活困窮者に向けた食の支援」

対象は家庭の経済的困窮などにより、支援が必要と判断した学生で、人数は年間約370名。「ワタミの宅食」の調理済み弁当「スマートプレート(F400、R500)」を、毎月1回1食分、無料で提供する。

慶應義塾では、協生環境の実現を目指して、協生環境推進室を設置し、一貫教育校から大学・大学院までを 包含した全塾的な取り組みを推進している。年間を通じて、「ワーク・ライフ・バランス」、「バリアフリー」、「ダイバーシティ」に関連する環境整備に加え、講演会やワークショップなど、学生も参加可能なさまざまなイベントや取り組みを展開している。

また、女子学生に向けた「女性のからだ支援~Breezeプロジェクト~」を展開。生理用品の無償配付(年4回)や女性トイレ個室への生理用ナプキンの無料配布ディスペンサー「OiTr」の設置、さらに〝自分のか らだとの付き合い方〟に焦点を当てる慶應義塾大学病院の専門医等によるセミナーの開催や、「からだ相談室」の設置なども行っている。

 


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