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2017年7月10日 都議選を省みて、既成政党離れが深刻に!

突然ではございますが、「FANG」という熟語をご存知ですか?

マーケットに精通していない方にも広く知られる様になった今、米国ナスダック市場でIT関連銘柄として注目を浴び、ナスダック株価指数の上昇に貢献したフェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの頭文字をとって作った造語。

それでは次に超有名「THIS」は当然ご存知ですね?

今更ながら、Tは秘書への常軌を逸した罵倒?で名をはせた才媛議員、Hは国家戦略特区に絡んでの疑惑の内閣官房副長官、Iは弁護士出身であるが軽率な発言が問題の防衛大臣、最後にSは再び不正政治献金問題が浮上した元文科大臣。

「FANG」と同様に頭文字をとって作ったもの。豊田、萩生田、稲田、下村⇒「THIS」!

この「THIS」が先週行われた都議選での自民党の歴史的大敗の戦犯4人と揶揄され、安倍首相が来月に予定する内閣改造・党役員人事に影響を及ぼすこと必至と言われている。

さて、今回の都議選を振り返り、自民党が改選前57議席から史上最低の23議席への衝撃的大惨敗に至るまではマスコミ各社も予測出来なかった。

選挙期間中に連日「THIS」国会議員の言動等がテレビ・新聞で大きく報じられれば、如何に自民党支持者であっても、今回はお灸を据えようとの投票行動にでるのは当たり前であった。

今回の選挙では都民ファーストの政策論争は乏しく、期待もそれほど高くなかったが依然として小池知事の人気と、有権者の国政での安倍政権への不信・不満の高まりもプラスされ都議会自民党への大逆風となってしまった。

反自民票+浮動票が小池知事率いる都民ファーストに流れた原因は自民党オウンゴールであるところが大きい。

一方、国政での野党第1党である民進党は全く反自民の受け皿にはなり得なかった。

自民の大敗の影に隠れて論評さえされない都・民進党の獲得議席5は壊滅状態に等しい。

政権与党のスキャンダルをネタに重箱の隅をつつくだけの論争では有権者の支持は得られない。

すでに今の民進党に政権交代等の迫力、期待をよせることは無く、党首のテレビに映る容姿はいつも眉間に皺を寄せている有様。幹事長も、党首を支えると意気込んだが既に賞味期限切れである。これでは、この党に我が国の将来を託することは出来ないと大多数の国民が感じているに相違ない。

とにかく、自民党は単に支持率アップの為の小手先の内閣改造だけでは済まされない。

政権の最優先課題である、日本経済の再生と脱デフレを確実なものとし、丁寧な国会運営、そして国民に対して数々の疑念の解消など問題は山積である。

また、民進党も大げさではあるが解党的出直しが求められている。

そうでなければ、フランス、イギリスの様に、国民は既成の大政党にイエローカードを挙げ、第3の政党に期待することになる。国民ファーストならぬ都民ファーストの今後の動向に目が離せない。


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