その時々の話題をピックアップする官庁通信社「フォーカス」コーナー。今年最後の投稿となる今回のテーマはやはりコロナか。もっと前向きな話をしたいなあ。
「新型コロナウイルス感染症」「コロナ禍」…。テレビもラジオも新聞もネットも見聞きしない日はなかった。そして、今もないし、これから数か月、もしかしたら数年続くのだろう、または、かもしれない。
「自分はこんなに我慢しているのに、あいつらは何だ!」。コロナウイルスは文字どおりウイルスによる疾病にもかかわらず、みんな何かに怒っている。当初は外出している人に怒りを向け、開店している店舗に脅迫まがいの厳しい言葉をぶつける。パチンコ屋、ホストクラブ、さらに若者、老人…。他者への攻撃性がこんなに露わになったことは、これまで記憶にない。今度は、政府の観光業支援事業GOTOキャンページがやり玉にされている。日頃、心のどこかで白眼視している層を打ち負かす場として、コロナが使われているのでないかと思うのは考え過ぎか。
コロナに怒りを向けても仕方がないので、誰かにその矛先を向ける。もう少し温かい目で、為政者を見てあげてもよいような気がするが、それは難しいよう。ここ数日の感染拡大は寒さも要因のひとつであり、GOTOだけを批判することはいかがかと思うが、それを言ったら叱られるのが現状のようだ。
まもなく幕を閉じる2020年巳年。国連は、新型コロナ感染症が公式に初確認された12月27日を「疫病対策の日」と制定したそうです。あまりイライラせず、身の回りの感染対策をして、穏やかな気持ちで新たな年を迎えましょう。ワクチンが来るし、暖かくもなる。そして五輪が開催される。天井裏を走り回っていたネズミは、知らない間にいなくなっていました。
それでは少し早いですが、みなさん良いお年を!