新元号が発表された。
令和。出典は日本最古の歌集「万葉集」。
事前の予想を全く覆す元号、令和。令は元号では初めての使用である。
「大化」から始まる元号は、今回の令和で248番目となった。
今回の改元は春爛漫のニッポン列島に新風を吹き込み、気分を変えることに違いない。
折しも桜満開、新たな時代の幕開けとして多いに期待を寄せたい。
元号により、良くも悪くもイメージが出来上がっている。明治は維新、大正はデモクラシー、昭和は戦争、そして高度経済成長等々である。
では、去り行く平成はどうであろうか。失われた30年と言われ、なかでもバブル崩壊後の長きにわたる経済の停滞、あるいは多発した自然災害等、どうしてもマイナスのイメージが付きまとう。
しかし、天皇皇后両陛下が平成時代を通じて体現された、国民に寄り添う姿は国民に多くの感動を与えてきた。
また新しい皇室の姿が国民に広く受け入れられたことも平成時代の象徴である。
余すところ一か月はまだ平成の代である。
今の景気が戦後最長であると政府は発表しているが、それはあくまで、統計上のことであり、多くの国民の実感とはかけ離れていることは各種世論調査で明らかである。
今年度予算が100兆を超えても、増え続けるのは国の借金であり、10月に消費増税を控えて、個人消費の大幅な盛り上がりは期待出来ない。
少子高齢化、先進国では群を抜く借金残高、それ故に社会保障制度全般への信用不安が拭い去られていないことも個人消費に大きく影響している。
新元号令和や新天皇のご即位等の一連の皇位継承の慶事が、国民のマインドを一変させる契機になることを期待したい。
いよいよ希望に満ちた新しい時代、令和の始まりが到来する。
令和がいち早く国民の心にひろく行き渡り、そしてニッポンの千代の平和を願いたい。