林野庁は、5月20日から6月30日までの期間で「山地災害に備える」の合言葉のもと、「平成28年度 山地災害防止キャンペーン」を実施している。この取り組みは、地域住民の防災意識の高揚に資することを目的としたもの。期間中は、〝養おう 山の異変に 気づく目を〟をキャンペーン標語に、全国各地域で関係機関や地域住民などの協力を得ながら危険箇所の周知や山地防災パトロールなど、山地災害による被害を未然に防止するための取り組みなどを実施していくとしている。
多発する山地災害、被害は甚大 梅雨期を前に危機管理体制を強化
近年、山地の崩壊や土石流、地すべり等の山地災害が多発しており、人命・財産に甚大な被害を与えている。こうした状況に対し、林野庁では毎年、都道府県や市町村と連携して「山地災害防止キャンペーン」を実施している。
この取り組みは、山地災害防止に対する国民の理解と関心を深めること、山地災害に対する危機管理体制を強化することを目的としたもの。本格的な梅雨期を迎える時期に、山地防災に関する情報収集活動の強化、山地災害危険地区等の周知徹底、避難体制の整備等に寄与する取り組みを推進することで、地域住民の防災意識の高揚に資することが狙いだ。
今回のキャンペーンでの取り組み
平成28年度のキャンペーンでは、山地災害防止標語である「養おう 山の異変に 気づく目を」の下、5月20日から6月30日までの期間で、▽広報活動の推進 ▽山地防災情報の周知活動等の強化 ▽保安林の適切な管理の推進 ▽地域の実情に応じた取り組みの推進 ― といった取り組みが進められる。