システム開発などを手掛けるジャパンマテリアルはこのたび、HAL東京校の生徒らとともに、介護施設で運用することを想定したPepperのアプリケーションの開発に乗り出した。これまでにない若者の視点を取り込むのが狙いだ。
コミュニケーションロボットは、レクリエーションなどで使われることにより、介護スタッフの負担を減らすことができるのではないかと言われている。
今回の取り組みでは、生徒らが複数のチームに分かれてアプリを開発。「Pepperと遊ぼう」をコンセプトに、歌や読み聞かせなどの「提供型」と、体操やゲームなどの「参加型」をそれぞれ15分ずつ、計30分間のレクリエーションが楽しめるよう設計する。
今後は、2週間程度でプランを作成。プレゼンを経て、7月20日前後まで開発を進める。8月頃に、埼玉県上尾市の特別養護老人ホーム「椋の木」で、完成品の発表イベントを開催。9月以降には、完成品を他の施設向けに一般販売していく考えだという。
同日に説明を行ったジャパンマテリアル事業開発部の林廉太郎 業務担当部長は、設計について「生徒自身の祖父母が利用することを想定してもらえれば」とコメント。そのうえで、「アイデアを今後のアプリ開発に活かしていきたい」と期待を語った。