国立がん研究センターは1月30日、Yahoo株式会社と連携したことを公表した。スマートフォン版「Yahoo検索」の結果の上部分に、がんセンターが運営するウェブサイト「がん情報サービス」(URL: http://ganjoho.jp/)のデータを表示。インターネットでの正しいがん情報の取得や治療法の選択をサポートすることがねらいだ。
内閣府が2014年度に行った世論調査によると、がんの治療法や病院に関する情報源として、60歳未満の半数以上が「インターネット」と回答。一方で、ネットの検索結果に掲載されている情報のうち、科学的根拠に基づく治療法に関する情報は半分以下といった研究結果もある。そのため、がん研究センターは、検索サービスから正しい情報にたどり着くのは難しく、ネットでの医療情報の収集には課題があると指摘。
今回の取り組みでは、各種がんの病名などを検索することで、病気の概要や症状、原因といったデータのほか、血管や臓器の3D画像が結果の上に表示される。がん研究センターとヤフーは、「今回の取り組みを通じて、インターネットでの正しい医療情報の入手と、さらには患者さんの適切な治療選択へとつなげていくことを目指したい」としている。