IT分野の調査研究機関であるMMD研究所は18日、中高生の約9割が勉強にスマートフォンを使っているという調査結果を公表した。活用法では、「わからない単語・問題の検索」や「YouTubeなどで問題の解き方や授業を視聴」が多かった。
調査は今年11月7日から22日の間に、オンライン学習塾の「アオイゼミ」を利用している12歳から18歳の男女2721人を対象に行った。
このうち、スマートフォンを持つ中学生1538人と高校生737人の計2275人へ、学校外も含めて勉強でスマートフォンを使うか聞いたところ、中学生の91.0%、高校生の92.1%が「使う」と答えた。
■ わからないことはスマホで検索
活用法をみると、中学生で最も多かったのは、「わからない問題や単語を検索」が55.1%。次いで「YouTubeなどの動画サイト・アプリで問題の解き方や授業を視聴」が38.0%、「わからない問題の解き方をネットで質問」が27.6%だった。一方、高校生では、「わからない問題や単語を検索」が55.2%で最多。「動画サイト・アプリで問題の解き方や授業を視聴」の37.2%、「勉強時間や試験のスケジュールの管理」の32.8%が続いた。
学校にスマートフォンの持ち込みが認められているか尋ねたところ、「先生に預ける」も含めて中学生の14.5%、高校生の86.5%が「持ち込みを許可されている」と答えた。
■ 板書やノートの撮影も
持ち込みが許可されている中高生913人に、校内で使用しているかを聞くと、中学生の21.6%、高校生は64.1%が「使っている」と答えた。性・学年別で最も使用していたのは、「高校2年生男子」で73.2%、次いで「高校2年生女子」の70.0%、「高校3年生女子」の67.4%の順となっている。
また、校内での使用法を複数回答で聞いたところ、中学生では「授業や勉強のわからない事を検索する」(27.2%)、「友達のノートの写真を撮る」(19.8%)、「宿題など連絡事項メモする」(17.3%)が多く、高校生では「授業や勉強のわからない事を検索する」(39.4%)、「休み時間にSNSをチェックする」(39.1%)、「黒板の写真を撮る」(37.4%)が上位を占めた。