2016年4月22日 遠隔医療には参画したくない医師が半数 責任の所在、多忙への不安感で消極的に

国内の医師約10万人以上が参加する医師専用サイト「MedPeer(メドピア)」は15日、ICTなどを活用した遠隔医療に関するアンケート調査の結果を公表した。それによると、医師の約9割が「遠隔医療は進む」と回答したものの、全体の半数は「参画したいと思わない」と消極的な姿勢を示していることがわかった。要因としては、責任の所在が不明だったり、負担が増加したりすることなどに不安を感じていることが多い。

調査は3月16日から22日にかけて実施。会員の医師4041人から有効な回答を得た。

「遠隔医療は進むか」という問いに対しては、「進む」と答えた人が87.9%。ただし、このうち50.9%は、「進むが、参画したいとは思わない」で、残りの37.0%は「進むと思うし、参画したい」と積極的な姿勢を示した。一方、「進まない」と答えたのは12.1%だった。

「遠隔医療は進む」としたものの参画には消極的な人は、開業医が勤務医に比べて多く、年齢別では年代が高くなるほど参画に慎重な傾向を示していた。参画したくない理由としては、「万が一の事態の際に、責任の所在が不明な点」、「多忙がよりましそうな点」という2点が多かったほか、「患者は直接見て、触れてから診療したい」という意見も少なからずあった。

wadai20160422

MedPeer資料より引用


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