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2017年7月18日 総理、組閣後の会見は浮上のチャンスですよ

来月上旬、内閣改造が行われるそうだ。報道媒体で若干の違いはあるものの、おそらく3日から4日に、留任を含めて新たな顔ぶれが出そろい、皇居での認証式に臨む。そういえば、今度の内閣は「第3次安倍内閣(第3次)」か、「第4次安倍内閣」のどちらになるかしら?

ちょっと前まで支持率が6割を超えていた現政権の支持率も、モリやカケという、よくわからない問題から、閣僚の舌禍問題、さらに議員の問題行動により国民の不信感を招いたことで大きく下落し、30%を割り込んだ。「支持率2割台」というのは政権運営上で危険水準らしい。首相としては、人心を一新することで新たなスタートを切り、信頼を再度獲得したい構えだ。

ここ数カ月でボロボロに傷ついた安倍政権だが、浮上のチャンスはまだある。そのひとつが新内閣発足の記者会見だ。そこで政権運営の不手際を国民に向かって率直に詫びる。加計学園理事長とは「お友達」ではないにしても、懇意であったことを認める。その上で、獣医師不足解決の突破口を、加計理事長の熱意の先に見たということを丁寧に語りかけるというシナリオはどうだろうか。

会見での口調は、穏やかに。首相はピンチになると、ヒステリックかつ早口になる。ゆっくり、偉そうにみられないように、カメラの先で見ている国民一人ひとりに語りかけることが肝要だ。

謝罪したら、次は夢を語る。北方領土問題解決への決意をみせてはどうだろうか。先日、森元首相がロシアのプーチン大統領と会談した。政権内でも地盤が固まりつつあるとの感覚を持っているのではないか。早期の領土返還とはいわずとも、特区の本格稼働などでロシア側と経済協力することは、衰退して久しい北海道経済にも有意義で、ひいてはわが国国民のメリットにもなる。中国のピンポン外交よろしく、日露柔道大会を北方領土で、無理ならウラジオストクなど極東ロシアで行い、両首脳をはじめ両国主要閣僚が見守るというのもおもしろい。

誠実に謝った上で、北方領土回復という未来を示す―。モリカケ問題の国会論戦については、本音ベースではかなりの国民が必要性を疑問視しているという。しかも、連日のマスコミ報道でいささか食傷気味だ。核開発を進める北朝鮮や、覇権主義を強める中国、米国トランプ政権をはじめとする不確実性が高まる経済など、国会で議論するべき問題点は山積している。使い古されたこのレトリックだが、本当にそう思う。

 


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