2016年4月13日 文科省ミュージアム「情報ひろば」 信州大、広島大、核融合研究所が共同企画展示

文部科学省ミュージアム「情報ひろば」において、4月1日より信州大、広島大、核融合科学研究所の協力を得て、共同企画展示が行われている。

わが国の世界的な研究成果を追求するとともに、地域に根ざした様々な取組を進め、国民生活の向上に寄与する大学や研究機関の優れた研究成果や取組を広く国民に広報することで、文部科学行政への一層の理解増進を図るのがねらい。

7月29日までの予定で現在、研究成果を展示している3機関の企画テーマは、信州大が「近未来 体内埋め込み型歩行アシストサイボーグプロジェクト」、広島大が「世界でオンリーワンの『両生類研究・リソースセンター』」、核融合研が「ヘリカル方式で核融合エネルギーの実現を!~核融合科学研究所のチャレンジ~」。

 

信州大

信州大は2015年4月から国の支援を受け、体内埋め込み型の歩行アシスト装置、すなわちサイボーグ技術の開発を行っている。すでに実用化の一歩手前にある体外装着型の歩行アシストロボット「クララ」に残る、装着や持ち運びの手間、活動場所の制限などの欠点を補うもので、実現すれば世界で初めての試み。

プロジェクトでは、現在開発中の歩行アシストロボットと非接触充電バッテリーを小型・軽量・高性能化し、骨折治療に使われる骨髄内釘手術を応用して脚などに埋め込む技術に取り組んでいる。

装置の生体安全性などの課題を乗り越え、最終的には自分の脚の動きを検知してモーターが起動し、自然に歩行できるシステムを目指す。

 

広島大

広島大の両生類研究施設では、両生類を研究材料とし、発生・遺伝・進化などの分野で先駆的な研究を展開している。特に多様な両生類を安定して飼育維持できる施設は世界的にも外に例がなく、この特長を生かした研究で世界をリードしている。

展示では、両生類のゲノム編集技術の開発の取組、絶滅危惧両生類保全の試みの研究成果やナショナルバイオリソースプロジェクトの取組などをパネル、沖縄本島と奄美大島に棲息する両生類のジオラマ、オオサンショウウオの原寸大フィギュアなどで紹介している。

 

wadai20160413核融合研
岐阜県土岐市に所在する核融合科学研究所では、将来のエネルギー源として核融合発電の実現を目指して、大型ヘリカル装置(LHD)を用いたプラズマの研究を行っている。

展示では、核融合反応の原理や核融合発電の特色などについて解説するとともに、模型や実物大パネルなどにより、核融合研の研究生やLHDについて紹介している。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.