昨年10月1日現在の日本の総人口は1億2693万3千人で、前年に比べ16万2千人(0.13%)減と6年連続で減少していることが、総務省の人口推計で明らかになった。また、日本人人口は1億2502万人で、29万9千人(0.24%)減と6年連続で減少幅が拡大している。
総人口を男女別にみると、男性は6176万6千人(総人口の48.7%)で、7万6千人(0.12%)減と9年連続の減少、女性は6516万7千人(51.3%)で8万6千人(0.13%)減と6年連続で減少した。
人口性比(女性100人に対する男性の数)は94、8%となり、女性が男性より340万2千人多くなっている。
自然増減(出生児数から死亡者数を差し引いたもの)をみると、出生児数は、第二次ベビーブーム期(昭和46年~49年)以降は減少傾向が続き、平成28年は100万4千人で2万1千人減となった。一方、死亡者数は130万人で1千人減となっている。
この結果、出生児数が死亡者数を29万6千人下回り、10年連続の自然減少となるとともに、減少幅が拡大している。男女別では、男性は12年連続、女性は8年連続の自然減少であった。
社会増減(入国者数から出国者数を差し引いたもの)については、入国者数は336万1千人で28万2千人増、出国者数は322万8千人で24万2千人増となった。この結果、入国者数が出国者数を上回り、13万4000人の社会増加となっている。男女別では、男性・女性共に4年連続の社会増加となった。
これを日本人・外国人の別にみると、日本人は2千人の社会減少、外国人は13万6千人の社会増加であった。日本人は6年連続の社会減少となる一方で、外国人は4年連続の社会増加となるとともに増加幅が拡大している。
年齢3区分別にみると、15歳未満人口は1578万人で16万5千人減、15~64歳人口は7656万2千人で72万人減となったのに対し、65歳以上人口は3459万1千人で72万3千人増となった。75歳以上人口は1690万8千人で58万6千人増となり、27年に引き続き、15歳未満人口を上回っている。
都道府県別人口
都道府県別の人口増減率では、7都県が増加。東京都の0.80%が最も高く、次いで沖縄県が0.40%、埼玉県と愛知県が0.32%などとなっている。
一方、40道府県では減少となり、秋田県が▲1.30%、青森県が▲1.13%、高知県が▲1.00%と人口減少率が1%を超えている。
前年と比べると、人口増加率の増加幅が拡大したのは埼玉県、愛知県と福岡県で、増加幅が縮小したのは東京都、沖縄県、千葉県と神奈川県であった。
一方、人口減少率の減少幅が拡大したのは21道府県で、このうち熊本県(0.20ポイント)が最も拡大している。また、減少幅が縮小したのは秋田県など16府県となった。
人口が増加した7都県はすべて社会増加となり、このうち東京都、愛知県と沖縄県は自然増加、埼玉県、千葉県、神奈川県と福岡県は自然減少となっている。人口が減少した40道府県はすべて自然減少となり、うち8県が社会増加、他の32県では社会減少となっている。