2025年2月6日 第2回フラッグシップ輸出産地を認定 輸出取組の手本となる38産地

農林水産省は、「第7回フラッグシップ輸出産地に関する有識者会議」での評価を踏まえ、第2回フラッグシップ輸出産地を認定した。今回認定されたのは、合計38産地で、今後、農林水産大臣名の認定証が交付される。

 

フラッグシップ輸出産地の趣旨 認定対象・要件・基準

今後、一層の輸出拡大を図っていくためには、輸出先国・地域のニーズや規制に対応した輸出を継続している産地を見える化し、その商流の拡大を図るとともに、これから輸出に取り組もうとする産地に対する横展開、輸出産地の成長段階に応じたきめ細やかな支援を講じていくことが求められる。

「フラッグシップ輸出産地」は、海外の規制やニーズに対応して継続的に輸出に取り組み、輸出取組の手本となる産地を認定するもの。

認定の対象となるのは、農林水産物やその加工品を輸出している地域であり、▽農業、畜産業、林業、水産業を主として行う複数の生産者等がまとまりをもって、農林水産物やその加工品の生産を行っていること ▽農林水産物またはその加工品の輸出に向けた生産・出荷のためのルールを定め、これに沿った活動をしていること ― といった要件を全てみたすもの。

また、①輸出先国・地域の規制やニーズに対応した輸出を行っていること ②一定の量または金額の輸出実績があること ③サプライチェーンを構築し、継続的・安定的な輸出を行っていること ― といった基準をすべて満たす輸出産地を農林水産大臣が認定する。

昨年7月に、第1回フラッグシップ輸出産地として、農畜産物を対象に42産地を認定している。

 

認定された産地には各種 支援措置の優遇的な措置

認定された輸出産地は、認定証を授与されるとともに、農林水産省ホームページで公表される。また、認定された産地に対しては各種支援措置の優先的な措置が行われる。さらに、GFPウェブサイト等を通じた国内外への情報発信、海外バイヤーとのマッチング、トップランナー会合の開催など、様々な支援を受けることができる。

 

第2回認定産地(産地名:品目)

畜産物

▽黒樺牛輸出促進コンソーシアム:牛肉

▽ブランドおおいた輸出促進協議会畜産部会:牛肉

▽ホクレン食肉輸出コンソーシアム:牛肉

▽宮崎県牛肉輸出コンソーシアム:牛肉

▽和牛マスター輸出拡大コンソーシアム:牛肉

▽ホクレン食肉輸出コンソーシアム:豚肉

▽熊本県酪農業協同組合連合会:牛乳乳製品

▽大山乳業農業協同組合:牛乳乳製品

▽北海道乳業(株)輸出促進協議会:牛乳乳製品

▽雪印メグミルクコンソーシアム:牛乳乳製品

▽よつ葉輸出促進協議会:牛乳乳製品

 

青果物

▽全国農業協同組合連合会山形県本部:りんご

▽株式会社新亜商事:ぶどう

▽全国農業協同組合連合会岡山県本部(JA岡山、JA晴れの国岡山):ぶどう

▽全国農業協同組合連合会長野県本部:ぶどう

▽全国農業協同組合連合会岡山県本部(JA岡山、JA晴れの国岡山):もも

▽農事組合法人富山干柿出荷組合連合会:かき加工品(干し柿)

▽ホクレン農業協同組合連合会:玉ねぎ

 

花き

▽愛知みなみ農業協同組合:切り花(グロリオサ・スイートピー)

 

▽鹿児島県経済農業協同組合連合会

▽株式会社まるゑい

 

▽全国農業協同組合連合会滋賀県本部(JA全農しが)

▽新潟クボタグループ((株)新潟クボタ・(株)新潟農商)

▽ホクレン農業協同組合連合会

▽みな穂農業協同組合

 

製材

▽桑原木材株式会社

 

水産物

▽愛育フィッシュ輸出促進共同企業体:ぶり

▽東町漁業協同組合:ぶり

▽大分県漁業協同組合:ぶり

▽尾鷲物産株式会社:ぶり

▽グローバル・オーシャン・ワークスグループ:ぶり

▽三重県漁業協同組合連合会:ぶり

▽愛育フィッシュ輸出促進共同企業体:たい

▽愛南漁業協同組合:たい

▽株式会社播磨灘:かき

▽垂水市漁業協同組合:カンパチ

▽辻水産株式会社:クロマグロ

▽愛育フィッシュ輸出促進共同企業体:シマアジ


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