成人のスポーツ実施率を週1日以上が65%程度、週3日以上が30%程度となることを目指す―。スポーツ庁では、今年度実施した「スポーツの実施状況等に関する世論調査」の結果、20代から40代の実施率が低かったことを明らかにし、今後、ライフステージに応じたスポーツ活動の推進と環境整備を行い、成人のスポーツ実施率の引き上げを図っていく方針を示した。
調査結果によると、週1日以上運動・スポーツをする成人の割合は42.5%、週3日以上では19.7%にとどまった。特に20代から40代の実施率が低く、ウォーキングの普及などで男女とも70代が最も実施率が高い。
運動・スポーツを行った理由としては「健康のため」が77.4%と最も多く、「体力増進・維持のため」(53.0%)、「楽しみ・気晴らしのため」(45.1%)が続いている。
一方、実施頻度が減ったあるいは増やせない理由としては「仕事や家事が忙しいから」(32.8%)が最も多く、「面倒くさいから」(24.0%)、「年をとったから」(15.9%)、「お金に余裕がないから」(14.2%)などが続いている。
この1年に直接現地でスポーツ観戦を行った人は24.7%。スポーツに関するボランティアに参加した割合は6.1%。スポーツ実施頻度が高い層ほど参加率は高い。内容としては「運動・スポーツの指導」(参加者のうち28.1%)が最も高く、「審判」(同23.2%)「クラブ・団体の運営や世話」(同23.2%)が続いている。
運動・スポーツについて「大切」「まあ大切」としている人の割合は65.9%。運動・スポーツに対する価値は、運動実施頻度が高い層ほど強く感じている。