2024年7月5日 調査事業を実施 経産省 生成AIの学習に必要なデータセット構築等

経済産業省では、生成AIの開発力強化に向けて取組を行っており、今回、GENIACプロジェクトの一環として国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業を活用し、生成AIの学習に必要なデータセット構築やデータ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査事業の公募を行う。これにより、生成AIモデルの開発からユーザー企業による利活用までのバリューチェーン上に存在するボトルネックの解決を目指す。

生成AIは、従来のAIでは不可欠であった様々な創造的な作業を人間に代わって行える可能性があることから、産業活動・国民生活に大きなインパクトを与える革新的な技術であるとされており、民間でも徐々に生成AI利活用が進みつつある。

経産省では、日本国内の生成AI開発企業の開発力を強化するための様々な支援を「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」と称して実施している。具体的には、基盤モデル開発企業に対する、計算資源の調達等の支援を実施している。

他方、生成AI開発を取り巻く課題は計算資源の確保のみならず、生成AIの学習に有用なデータセットを構築する手法等が確立していないといった技術的な課題や、データホルダーやユーザー企業との連携が進んでいないといった課題も抱えている。

こうした背景から、経産省では、GENIACプロジェクトの一環として、NEDOのポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業を活用し、生成AIモデルの開発からユーザー企業による利活用までのバリューチェーン上に存在するボトルネックの解決に資する調査を実施する。

また、各事業によって得られた取組成果を広く波及させていくことが重要であるところ、各事業の成果が事業実施主体のみに閉じてしまうことのないよう、その成果を一元的かつ効率的に普及すること等を実施する事業者(成果普及等支援者)の公募も実施する。

生成AIの開発には大量かつ良質なデータが必要であるが、生成AIの開発にあたって活用できるデータは限られており、そのデータセットの構築の在り方も模索が続いている。

こうした背景から、データセットの構築とそれに対する生成AI開発企業等からのフィードバックを通じて、生成AIの開発を加速するためのデータセットの構築のあり方に関する調査を実施する。

また、生成AIの開発や利活用の推進においては、データホルダーと生成AI開発者との連携や地震の業務を代替されるといった不安感等といった課題が存在する。

こうした背景から、生成AI開発者とデータホルダーの連携や、個別業界毎の生成AIの利活用の推進に向けた課題を明らかにし、その解決手法の仮説とその実証を通じて調査を実施する。

公募期間は、6月28日から7月29日正午まで。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.