ショートステイの予約管理を効率化するクラウド型システム「ペースノートSS」が、ケアコネクトジャパンの介護記録ソフト「CAREKARTE(ケアカルテ)」とのAPI連携を開始した。
「ケアカルテ」のユーザーであれば、利用者情報や利用日程などの二重入力が避けられる。複数のシステムを使う際の煩わしい二度手間を解消し、業務負担の更なる軽減につながるメリットがある。
「ペースノートSS」が他社サービスと連携するのは今回が初めて。開発元の株式会社ペースノートは今後、こうした動きを更に広げるべく各社との協議を進める構えだ。
「ペースノートSS」は、ショートステイの稼働率アップにウエイトを置いた予約管理クラウド。入った予約を入力すれば、独自技術のシステムが稼働率や利用者属性、営業効率などを自動で分析する。施設の特徴や課題、次に取り組むべきことなどを見える化し、施設の適切な経営をサポートしていく。
次の利用につながるリピーター候補の抽出、居宅介護支援事業所のデータベースを活かした営業先の検索、FAXの自動作成・送信などの機能も便利だ。多くの利用者をリアルタイムで管理するスマート予約表も使い勝手が良く、サービス開始から採用施設が順調に増えてきている。
今回のAPI連携では例えば、
◯利用者情報をケアカルテで入力してペースノートで取り込む
◯利用日程をペースノートで入力してケアカルテへ送信
‐といった効率化が可能となる。転記ミスや追加の確認作業の手間をなくせるほか、データを活用した稼働率の最大化、請求業務の簡略化といった両システムの強みを存分に引き出せる。
ペースノートの野尻智洋取締役は、「介護現場には電話メモ、紙媒体の契約書、エクセルの利用表、LIFEなどがばらばらに存在し、転記の作業量が非常に多い」と指摘。「こうした負担を減らせば職員に余裕ができ、ひいては利用者に対するサービスの質の向上につながっていく。今後も業界のDX、ショートステイの稼働率向上などに貢献していきたい」と話している。