経済産業省は、生成AIの開発力を強化していくため、基盤モデルの開発に必要な計算資源に関する支援や関係者間の連携を促すプロジェクト「GENIAC」を開始する。
生成AIは、インターネット等に匹敵する技術革新とも言われており、労働力不足などの社会課題の解決にも貢献すると期待されている革新的な技術。あらゆる産業での利活用が期待されることから、産業活動や国民生活に大きな影響を与えると考えられている。
生成AIの開発力の有無は、国内のAIの利用可能性や、創出するイノベーションの幅を決し得る要素であり、国際的に開発競争が激化する中、速やかに開発力を強化していくことが重要である。
このため、国内の生成AIの開発力強化を目的とし、
「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」と称し、生成AIのコア技術である基盤モデルの開発に対する計算資源の提供支援や、関係者間の連携促進、対外発信等を実施するプロジェクトを開始することとした。
基盤モデルを開発する上では、計算資源の確保が大きな課題となることから、NEDOが実施する「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」を活用し、計算資源の確保と利用料補助という形で支援する。
また、開発者同士がネットワークを広め、知識を共有し合うとともに、生成AIの利活用を促進するため、海外有識者を招いたセミナーや、開発者ネットワーキングイベント、開発者・利用者のマッチングイベント等を順次実施する。