2024年1月19日 型式指定の取消し手続を開始 ダイハツ工業の不正事案に関する国交省の対応

国土交通省では、令和5年12月21日からダイハツ工業に対する立入検査を行い、事実関係の確認、精査を行ってきた。この結果を踏まえ、令和6年1月16日、同省において、①立入検査の結果の公表(立入検査で新たに14件の不正行為を確認)、②特に不正行為が悪質な3車種の型式指定の取消し手続きの開始、③ダイハツ工業に対する是正命令の発出、④基準不適合の可能性がある2車種のリコール届出の指導を行う。

令和5年12月20日にダイハツ工業株式会社から型式指定申請における不正行為の報告を受け、国交省は、不正行為の事実関係等の確認のため、同社に対して同年12月21日から令和6年1月9日まで立入検査を実施した。

その結果、ダイハツ工業から報告のあった142件の不正行為の事実を認定するとともに、新たに14件の不正行為(試験車両に不適切な加工を行う不正行為(9件)、規定と異なる試験装置を使用する不正行為(5件))を確認した。

これら156件の不正行為については、国交省で基準適合性の確認試験を速やかに行い、その結果を順次公表する。

特に悪質な不正行為(試験車両に対する不正加工により、申請に係る自動車と異なる構造の自動車を用いて試験を実施)が行われたと認められるダイハツ・グランマックス、トヨタ・タウンエース、マツダ・ボンゴの3車種(いずれもトラックタイプのみ)について、型式指定を取り消すこととし、関係法令の規定に基づく手続きを開始した。

ダイハツ工業に対し、二度とこうした不正行為を起こさない体制への抜本的な改革を促すべく、道路運送車両法の規定に基づき、国土交通大臣から是正命令を発出した。

また、ダイハツ工業に対し、1ヵ月以内に再発防止策を報告し、その後四半期毎に再発防止策の実施状況を報告するよう求めた。

このほか、ダイハツ工業に対し、基準不適合の可能性があると報告されたダイハツ・キャスト、トヨタ・ピクシスジョイの2車種について、リコールが必要な場合は速やかに届出を行うよう指導した。


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