国家公務員倫理審査会は、国家公務員の倫理意識の効果的な浸透を図るため、12月の1ヵ月間を「国家公務員倫理月間」と位置付け、全職員を対象とした研修の実施など様々な啓発活動を集中的に実施する。本年度は、事業者にも取組に理解・協力いただくため、新たに全国主要駅のデジタルサイネージ(電子看板)へのポスター掲示を行う。
令和5年度国家公務員倫理に関する標語
国家公務員倫理審査会では、毎年、公務員倫理に関する標語(職員向け・事業者向け)を公募している。
本年度は職員向け標語に7970点(昨年度は8125点)、事業者向け標語に1800点(昨年度は1517点)の応募があり、各府省等にも選定に協力いただいた上で、以下のとおり最優秀作品と優秀作品を選出した。
12月7日に標語表彰式を行う予定。
【職員向け】
最優秀作品
国の未来 背負うあなたの 倫理観
作者:神奈川県 西川只幸さん
優秀作品
「大丈夫?」 その違和感が 倫理観
作者:海上保安庁第八管区海上保安本部 佐久間祐光さん
迷ったら 一人で決めない まず相談
作者:法務省北九州医療刑務所 久保賢二さん
【事業者向け】
最優秀作品
知ってほしい 国家を支える そのルール
作者:警察庁関東管区警察局 出口聖夜さん
優秀作品
良い関係 築くためには 良い距離感
作者:警察庁中国四国管区警察局四国警察支局 佐藤大輔さん
国家公務員倫理審査会の実施事項
国家公務員倫理審査会では、月間中、標語の設定及び各府省・経済団体等へのポスターの配布、経済団体等への広報活動、職員が倫理規程の中身と心得るべき点を学べる実習研修教材(e‐ラーニング)の配布を実施する。
また、今年初めて全国主要駅のデジタルサイネージ(電子看板)で、事業者向け倫理啓発ポスターを掲示する。
各府省等の実施事項
国家公務員倫理審査会から各府省等に対して、国家公務員倫理月間中にその趣旨を踏まえた積極的な取組を行うよう要請している。主な要請事項は次のとおり。
▽契約の相手方、関係団体等に対する啓発活動の実施
▽全職員に対して倫理研修を実施
▽ポスターの掲示及び管理職員等によるメッセージの追記
▽職員が利用できる公務員倫理に関する相談・通報窓口の周知
▽倫理監督官(事務次官等)や地方機関の長など各組織の長から、
―幹部・管理職員に対して直接、公務員倫理に関する注意喚起
―所属の全職員に対し倫理に関するメッセージを発信
▽職場内で公務員倫理について意見交換を実施
▽各府省等の実情に応じ独自に工夫を凝らした各種の取組の実施
―組織内での独自の倫理標語の募集など