牛丼の吉野家が介護食の分野に参入した。咀嚼・嚥下の機能が低下した高齢者を想定した「吉野家のやさしいごはん」を1日に発売。「うまい!やわらか!たべやすい!」がキャッチフレーズだ。当面は介護施設のみを対象とし、年間700万食の販売を目指すという。
新商品は食べやすい形状にアレンジした「牛丼の具」。弱い力でも噛めるよう小さく加工した「やわらかタイプ」と、舌で潰せるまで刻んだ「きざみタイプ」の2種類がある。1食あたりのエネルギー量は、やわらかタイプが114.8 kcal、きざみタイプが118.3 kcal。どちらも食塩相当量は0.9g、価格は280円で、電子レンジと湯せんで加熱できる。
吉野家の担当者は、「店舗で食べるのとほぼ同じ味が楽しめるのではないか。吉野家の牛丼をいつまでも美味しく、楽しく召し上がってもらいたい」と説明。今後の展開については、施設以外への販売やメニューの拡大も視野に検討を進めていくとしている。