「人口推計」では、国勢調査による人口を基礎に、その後の人口の動向を他の人口関連資料から得て、毎月1日現在の人口とより詳細な毎年10月1日現在の人口を算出している。総務省はこのほど、令和5年4月1日現在におけるこどもの人数(15歳未満人口)を公表した。それによると、2023年4月1日現在におけるこどもの人数(15歳未満人口)は、前年に比べ30万人少ない1435万人で、1982年から42年連続の減少となるとともに、過去最少となったことがわかった。
男女別では、男子が735万人、女子が700万人となり、男子が女子より35万人多く、女子100人に対する男子の数(人口性比)は105.0となっている。
こどもの人数を3歳ごとの階級別にみると、12~14歳が321万人(総人口に占める割合2.6%)、9~11歳が308万人(同2.5%)、6~8歳が296万人(同2.4%)、3~5歳が267万人(同2.1%)、0~2歳が243万人(同2.0%)となっている。
これを中学生の年代(12~14歳)、小学生の年代(6~11歳)、未就学の乳幼児(0~5歳)の三つの区分でみると、それぞれ321万人(総人口に占める割合2.6%)、604万人(同4.9%)、510万人(同4.1%)となった。
こどもの割合、49年連続で低下
こどもの割合(総人口に占めるこどもの割合)は、1950年には総人口の3分の1を超えていたが、第1次ベビーブーム期(1947年~1949年)の後、出生児数の減少を反映して低下を続け、1965年には総人口の約4分の1となった。
その後、1970年まで低下が続いたこどもの割合は、第2期ベビーブーム期(1971年~1974年)の出生児数の増加によって僅かに上昇したものの、1975年から再び低下を続け、1997年には65歳以上人口の割合(15.7%)を下回って15.3%となり、2023年には11.5%(前年比0.2ポイント低下)で過去最低となった。
なお、こどもの割合は1975年から49年連続で低下している。
東京・神奈川・大阪はこども100万人越え
都道府県別の2022年10月1日現在におけるこどもの数をみると、前年に比べ47都道府県でいずれも減少となった。また、こどもの数が100万人を超えるのは、東京都、神奈川県、大阪府の3都府県となっている。
こどもの割合をみると、沖縄県が16.3%と最も高く、次いで滋賀県と佐賀県が13.2%などとなった。一方、秋田県が9.3%と最も低く、次いで青森県が10.2%、北海道が10.3%などとなっている。