農林水産省は、「みどりの食料システム戦略」に基づき、環境にやさしい持続的な消費の拡大を目指しているが、3月7日に温室効果ガスを削減して生産された米、トマト、キュウリを実証販売している店舗が累計100ヶ所を超えたことを公表した。
農林水産省では、「みどりの食料システム戦略」に位置付けた持続可能な消費を推進する取組の一つとして、令和4年9月より、店頭で削減率を星の数で表示する「見える化」を進めている。今回、3月7日時点で取組参加店舗が累計100ヶ所を超えたことが公表された。
持続可能な食料システムを構築するためには、脱炭素化等の環境配慮の取組を推進するとともに、その取組を可視化し、気候変動対策への資金循環や持続可能な消費行動を促すことが重要となる。農林水産省では、温室効果ガス削減の「見える化」を通じ、分かりやすく情報発信することで、消費者が地域環境に良い農産物を選択できる環境を整えていくとしている。
また、今後、「見える化」実証は、ナス、ほうれん草、白菜、白ネギ、タマネギ、キャベツ、レタス、大根、にんじん、アスパラガス、ミニトマトなどの野菜類や、リンゴ、みかん、ぶどう、日本なし、もも、いちごなどの果実類のほか、ばれいしょ、かんしょ、茶(合計20品目)に対象が拡大される。
【3月7日時点での販売店舗】
〈東京・神奈川〉
▽小田急レストランシステムおだむすび本店ほかおだむすび系列2店舗
▽東急ストア中目黒本店
〈新潟〉
▽道の駅あがのあがの食堂にぎりまんま
〈兵庫〉
▽JA兵庫みらいかさい愛菜館
▽soraかさい
▽ヤマダストアー花田店ほかヤマダストアー系列2店舗
▽ながさわ道の駅みき観光センター
▽ナナ・ファーム須磨
〈福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島〉
▽イオン福岡店ほかイオン系列61店舗
〈宮崎〉
▽コープみやざき佐土原店ほかコープみやざき系列9店舗