岡山大学では、同大病院の院内案内3次元仮想空間マップを構築する。これまで、岡山大病院の院内の案内マップは平面図によるさまざまなバリエーションで提供してきたが、病院の規模が大きく、部署や検査室も多岐にわたるため、患者が院内で道に迷い、スムーズに目的部署まで移動しにくい状況があった。また、車いす対応トイレや、自動販売機などの場所の検索も行いにくく、患者からは「不便に感じる」とのご意見も寄せられていた。
これらの問題を解決するため、岡山大学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座の長谷井嬢准教授(整形外科)は、リアルな写真や動画の画像を用いて3次元仮想空間を再現したマップの構築を開始した。このような案内マップのバーチャル化は、病院としては全国でも初となる。
今回、患者の利用が多い外来診療棟、中央診療棟、総合診療棟の1階部分のマップが完成した。このほかの診療・検査エリアについても順次作成を行う予定。