■ポイント□
〇近畿大とニチレイグループが開発した「アセロラブリヒラ」をスーパー・ベイシア全店舗で販売
〇強い抗酸化作用があるアセロラで〝持続する鮮やかな赤身〟と〝爽やかな味わい〟実現
〇商品の劣化を遅らせる技術で食品のロスを減らし、持続可能な養殖業の推進を目指す
近畿大学と、アセロラ事業を手掛ける大手食品メーカーの㈱ニチレイフーズ(東京都中央区)が共同開発した『アセロラブリヒラ』が、北関東を中心に食品スーパー136店舗を展開している㈱ベイシア(群馬県前橋市)の全店舗で、1月11日から販売されている。販売はベイシア限定となる。
『アセロラブリヒラ』は近畿大が開発したブリとヒラマサのハイブリット種である「ブリヒラ」に、アセロラの抗酸化機能による品質保持効果を期待して、一定期間アセロラの搾りかすを含有した餌を与えた養殖魚。最先端の養殖技術と飼料の技術でさらなるおいしさと美しさを追求して開発した。
【近畿大水産研究所が開発したハイブリッド養殖魚「ブリヒラ」】
「ブリヒラ」は、近畿大水産研究所が異なる魚の性質を受け継ぐ交雑魚の研究を行うなかで開発された、ブリ(雌)とヒラマサ(雄)の交配による近畿大独自の魚種。冬が旬のブリは、脂のりのよさと強い旨味が特徴だが、身が柔らかく、夏場は血合いが変色しやすくなる。
一方、ヒラマサはコリコリとした食感が楽しめ、変色しにくい特徴があるものの、脂身が少なく淡白な味わいで、食べられる時期も夏に限定される。
ブリヒラは、この二つの魚種から〝いいとこどり〟をして、ブリの”うまみ”にヒラマサの〝歯ごたえと美しさ〟を兼ね備えた大変おいしい魚で、完全養殖のため一年中提供が可能。