■ポイント□
〇Hakobotが開発している自動運転配送ロボットの実証実験をキャンパス内で実施
〇ロボットの導入で学生が運営する昼食配送サービスの業務効率化をはかる
〇自動運転配送ロボットの活用方法について学生のアイデアを企業に提案
近畿大学経営学部経営学科の古殿幸雄教授ゼミと、自動運転配送ロボット開発のスタートアップ企業である㈱Hakobot(宮崎市)は12月21日、近畿大東大阪キャンパスにて、Hakobotが開発している自動運転配送ロボットの常時運行に向けた実証実験を行う。古殿ゼミが運営している完全受注の昼食配送サービス「クルメシ。」で、商品の配送に自動運転配送ロボットを使用する。
近畿大経営学部の古殿ゼミでは、昼休憩時での食堂の混雑を回避し、フードロス問題を解消する、昼食配送サービス「クルメシ。」を考案し、今年9月から東大阪キャンパスで実証実験を実施している。このサービスは、学生食堂や近大通り商店街の店舗が販売する弁当を、事前にスマートフォンやPCから注文することで、混雑する店頭ではなく、学内の所定位置で受け取ることができる。
実証実験を行うなかで、店舗から学内に配送するための人員確保に苦戦しており、配送を自動化できないかと模索したところ、11月に花園中央公園で行われた「HANAZONO EXPO」で、自動運転配送ロボットの常時運行を伴う社会実証実験のパートナーを探していた㈱Hakobotに出会い、共同で実証実験を行うことになった。
自動運転配送ロボットの導入によって、昼食配送サービス「クルメシ。」の業務効率化を図るだけでなく、キャンパス内で学生が最新システムを体感する機会の創出を目指す。また、自動運転配送ロボットの活用方法について、学生がZ世代ならではのアイデアを企業に提案し、社会実装を目指す。