国立極地研究所の川村賢二准教授、東京大学大気海洋研究所の阿部彩子教授、海洋研究開発機構の齋藤冬樹研究員らで構成される第3期ドームふじ観測計画推進委員会掘削点選定小委員会は、これまでに蓄積した氷床レーダー探査データやシミュレーション等から、今後新たにアイスコアを掘削する「ドームふじ観測拠点II」の場所を、ドームふじ基地から南南西約5㎞の地点(南緯77度21分40秒、東経39度38分38秒)に決定した。
南極地域観測第IX期計画における国際共同を含む3度の現地調査の結果と、新たに開発された氷床流動モデルによる多数の数値実験とを組み合わせ、最古級の氷が安定して存在することが期待される地点を複数の候補から絞り込み、6年あまりの議論を経て最終決定に至った。
決定を受けて、旅行隊はドームふじ基地を出発して12月8日に同地に到着し、「ドームふじ観測拠点II」の建設作業に着手した。