科学技術振興機構(JST)は、12月12日から14日まで姫路市文化コンベンションセンターで開催した「第10回科学の甲子園ジュニア全国大会」の全競技を終了し、富山県代表チームが優勝した。
「科学の甲子園ジュニア全国大会」は、全国の中学生が科学と実生活・実社会との関連に気付き、科学を学ぶことの意義や楽しさを実感できる場を提供することを目的として、平成25年に創設された。
大会の予選となる都道府県大会には、総計2万4589人の生徒がエントリー。全国大会では、各都道府県から選出された6人が1チームとなり、合計47チーム280人の中学生たちが、理科や数学などの複数分野に関する知識と活用能力を駆使してさまざまな課題に挑戦した。
筆記競技、実技競技2種目の得点を合計した総合成績で、富山県代表チームが優勝、愛知県代表チームが第2位、長野県代表チームが第3位となった。優勝した富山県代表には文部科学大臣賞とトヨタ賞、2位の愛知県代表には科学技術振興機構理事長賞と日本理科教育振興協会賞、3位の長野県代表には兵庫県教育長賞とひょうご科学技術協会賞がそれぞれ贈られた。
来年の第11回科学の甲子園ジュニア全国大会は、令和5年12月上旬に、兵庫県姫路市で開催される予定。
JSTでは、発達段階に応じて才能を伸ばせるよう体系的な人材育成を推進している。今後も「科学の甲子園ジュニア全国大会」などの事業を通じて、科学好きの裾野を広げ、生徒らが才能を十分に発揮し、切磋琢磨する機会を提供する方針だ。