京都大学は、三井化学㈱(本社:東京都港区)との間で、同大工学研究科内に『三井化学・京大デジタルケミカルラボ』を設置、来春活動を開始する。データ科学やフロー合成等の技術を統合させた自律的な自動合成実験システムを構築。同システムを活用して、高機能材料の開発を共同で行うもので、設置期間は2028年3月31日まで。
京大では、工学研究科、薬学研究科、医学研究科で自動実験、有機反応化学、データ科学などの技術を培ってきた。三井化学は有機合成技術や高機能化学品の製品化技術と、それらの技術につながる実験設備などのリソースを有しており、ラボでは、両者の有する技術・人的物的資源を融合することでシナジーが生まれることが期待される。