慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート「2040 独立自尊プロジェクト」は、12月19日㈪午後2時からMUFG寄附講座特別授業として対談シンポジウムを開催する。養老孟司・東京大学名誉教授、釈徹宗・相愛大学学長を招き、多死社会における「死」「肉体」「魂」への考え方の変化について、語ってもらう。
わが国では2030年代以降、年間死亡者数が150~160万人台で推移するという多死社会化が予想されている。多死社会では、現在よりも死に関する議論が活発化し、死をとらえ直す必要性に直面することになる。
死は肉体的なものである一方で、魂と切り離せないものでもあるため、死をとらえ直すことは肉体と魂を再考することでもある。
シンポジウムでは、解剖により肉体をとおして「死」を考えてきた養老孟司・東大名誉教授と、僧侶、宗教学者として宗教や魂をとおして「死」と向き合っている釈徹宗・相愛大学長とともに、「死」「肉体」「魂」に関する考え方が多死社会ではどのように変わっていきそうか、日本や他の社会における死生観の変遷も交えて議論する。