学校法人順天堂は、任意団体「work with Pride」が策定したLGBTQ+などセクシュアル・マイノリティ(以下、LGBTQ+)への取組を評価する「PRIDE指標2022」で、最高評価の『ゴールド』認定を取得した。
この指標は①行動宣言、②当事者コミュニティ、③啓発活動、④人事制度・プログラム、⑤社会貢献・渉外活動‐の五つの評価指標によって評価されている。
順天堂大学は、健康総合大学・大学院大学として、人を思いやる精神である〝仁〟を学是に、理念「不断前進」を掲げ、出身校や国籍、性別に関わらず優秀な人材に活躍の機会を与えるという「三無主義」の学風のもと、多様性の実現を推進している。
LGBTQ+当事者を含むアライ(Ally:当事者、非当事者問わず LGBTQ+など性的少数者への支援者や理解者であることを示す)の職員が中心となって自発的に参加できる「SOGIをめぐる配慮と対応ワーキンググループ」を学内に設置。学生や教職員、患者・家族の声や提案を反映した施策に取り組んだ。
また、医学部を中心に六つの附属病院を有する順天堂大だからこそできること、取り組むべきこととして、多様な性的指向・性自認(SOGI)への対応が未だに甚だしく立ち遅れ、重大な課題が残る「医療業界」を変えるべく、まずは順天堂医院を中心に活動を展開している。
患者や同性パートナーを含む家族が受診をためらったり、不安に思うことなく利用できる病院づくりを目指して、順天堂医院ではワーキンググループを中心に、制度の導入・改善を現場から推進。匿名で、かつ無料で利用できるSOGI相談窓口の設置や院内横断的な各診療科との連携体制を構築している。