金沢工業大学機械工学科の精密工学研究室(指導教員:畝田道雄教授)がAIの技術を応用して完成させた日本刀が、11月20日㈰まで明治神宮宝物殿で開催されている展覧会「明治天皇110年祭並びに明治天皇御生誕170年祭記念【日本刀の匠展】」に展示されている。
精密工学研究室では平成30年度に科学研究費補助金によって、科学的に分析した現代刀(新作日本刀)の姿(形状)に基づいて日本刀を設計し、刀匠や刀剣研師らの協力のもとで第1次新作日本刀を完成させた。
さらに、令和2年度には、ニューラルネットワークを用いたAIによって、過去10年にわたって開催された日本刀の展覧会に出展された多くの現代刀の特徴や審査結果の分析を進めた。その結果をもとに、第1次新作日本刀が有する3次元形状の特徴解析を通じて、3次元設計図面を完成させ、刀匠や刀剣研師らの協力のもと、第2次新作日本刀を完成させた。