2022年11月9日 【東京理大】「大村智記念展示室」を近代科学資料館2階に開設

東京理科大学は、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士(同大特別栄誉博士)の研究業績を紹介する『大村智記念展示室』を同大近代科学資料館2階にオープンした。

展示室は、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞し、わが国の受賞者で唯一の私学出身者である大村特別栄誉博士の功績を顕彰する施設として開設したもの。

大村博士の偉業をたたえる施設は、山梨大の大村智記念学術館、学校法人北里研究所の大村記念館などが設置されているが、東京理科大の施設の特徴は高校で教鞭をとりながら東京理科大大学院で学んだ日々を紹介し、有機物の構造を決定する核磁気共鳴機器(NMR)の実機を展示していること。

このほか、大村博士が長年取り組んできた薬につながる「微生物由来の化合物」の探索研究についても詳しく紹介している。また、大村博士から寄贈された書籍や直筆の色紙などを展示しており、若い科学者、特に化学や薬学系を志す中高生の道しるべとなるように企画している。

展示室は学外者も見学可能。観覧希望者は資料館HPから予約が必要となっている。


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