■ポイント□
〇健診とメディカル・フィットネスを融合した予防医療施設
〇新しい技術を積極的に導入し、オーダーメイド型健診目指す
〇メディカル・フィットネスで個別プログラム提供
学校法人関西医科大学(大阪府枚方市)は、予防医療を重視する方針のもと、京阪電車樟葉駅構内に、健診とメディカル・フィットネスおよび健康教育を行う施設である『くずは駅中健康・健診センター』を11月1日に開設した。予防医療は〝早すぎる死〟を予防し、健康寿命を延ばすことを目的としている。
センターでは、まず正確に健康状態を評価するための人間ドック健診を行う。年齢、性別、個々の健康リスクに応じたオーダーメイド型の健診を目指す。がん検診のあり方を大きく変える可能性のあるリキッドバイオプシーなど新しい技術を積極的に導入。見つかった異常に対する精密検査、治療は関西医科大附属病院で速やかに実施する。
センターのもう一つの目的は、健診により病気を引き起こす要因を明らかにしたうえで、改善のための助言、指導、食事・運動療法の実践を行い病気の芽を摘むこと。このために立ち上げたメディカル・フィットネス部門では、個人の身体機能や健康状態に合わせた個別プログラムを提供する。
健康寿命の延伸のため、フレイル、サルコペニア、認知症の予防対策さらにがんの手術後や病気で治療中の方々の重症化予防にも取り組む。また、利用者が自身の健康状態を正しく理解し、自ら予防対策ができるように医師、専門トレーナー、管理栄養士、公認心理士等が支援。遠隔医療の手法も取り入れた生活指導や健康教育を行う。同大では、「生涯にわたる健康管理のための学習実践型予防施設(健康カレッジ)となることを目指します」としている。